
どーやって作るかって言われても、要するに数枚に分けて撮影した写真をつなぎ合わせるだけなんです。一応つなぎ合わせるコツみたいなものについてお話しますが、私は写真の素人ですから、あんまり参考にならないかもしれないし、間違った認識もあるかもしれないので「鵜呑み」にしないで聞いてね。
写真は歪んでいるものなのです
写真は必ず歪んでいるものです。自分を中心に放射状に広がる世界の断片を、平面状に写しとる訳ですから歪んで当然なのです。この歪みは、写真の中央部は少なく、隅に行けば行くほど大きくなります。また画角の広いレンズ(広角レンズ)ほど歪みは大きくなってしまいます。このように歪んだ写真を、もっともらしくつなぎ合わせるためにはチョットしたコツがいるのです。
歪みの程度が同じなら上手くつながる
妙な表現かもしれませんが、良いレンズは歪み方が素直です。つまり写真の中央部を基点に、上下左右に等距離のポイントの歪みの度合いがほぼ一致するものなのです。
左図のように2枚の写真をつなぎ合わせる場合、2枚の写真がラップする幅の1/2の個所(黄色の点線の位置)は、お互いの写真の中心部からの距離がほぼ等しいので、歪みの程度もほぼ等しく、比較的上手い具合につなぎ合わせる事ができる訳です。
遠景のみの風景写真(特に50mm程度以上の標準〜望遠レンズで撮影したもの)は、これで大体違和感無くつながります。簡単ですからお試し下さい。
ところが、安物のコンパクトカメラ(ちゃちなデジカメも同様)のレンズは、歪み方が一定ではないのです。つまり、お互いの写真の中心部からの距離がほぼ等しいからといって、歪みの程度が必ずしも等しくないのですヨ(困ったものです)。
デジカメのレンズってちゃちだからね、最近の高級機は知りませんが、安物で撮った写真は上手くつながるかどうか疑問です。だから、なるべく良いカメラ(出来れば一眼レフ)を使いましょう!(ちなみに私は一眼レフ+フィルムスキャナを使用してます)
広角レンズはちょっと面倒くさい
前述のとおり、画角の広いレンズ(広角レンズ)ほど歪みは大きくなります。歪みが大きくなると、歪みの程度が同じ個所でつなぎ合わせても、なんだか不自然な感じになってしまうのですヨ(被写体にもよるけどネ)。で、歪みを補正した後につなぎ合わる必要がある訳です。
歪みを補正した画像は、右図のように樽型に変形します。この画像がラップしている個所を、上手い具合にボカシてつなぎ合わせると、自然な感じにつなぎ合わせる事が出来ます。でも、この作業はかなり面倒くさいのです。
専用ソフトを使えば簡単サ!
世の中には同じ事を考える人が居るものですねエ・・・ 前述の「歪み補正」&「つなぎ合わせ」を、自動的にやってくれるソフトが発売されています(それも1つや2つではありません)。こいつを使えば超簡単に「つぎはぎパノラマ写真」が出来てしまいます。具体例で説明する事にします。
さあさあお立ち会い
今回は4枚の写真をつなぎ合わせる事にします(分かりますか?長野オリンピックのスピードスケート会場の「エム・ウェーブ」です)。




どうです? 上手くつながりそうに見えますか? ちなみにこの写真はズームレンズの28mm付近で撮影したものです。左側2枚の縁石の角度なんか全然違っていて、上手くつながるように思えないでしょう?
では、重ね合わせてみましょうか?
ねっ、縁石の角度が違っていてり、駐車場の区画線の角度が違ったり、フラッグポールの角度が違ったり、このままではいかにも「継ぎ合わせました!」と言う感じで気分悪いでしょう?
それでも一応、ラップしている範囲の中央付近でつないでみました。
これで満足するのなら、まあそれでも良いですが、私は納得出来ません!!
だって、直線のはずの縁石も歩道も区画線も折れちゃっているし、垂直に立っているはずのフラッグポールだってバラついてしまっているでしょ? これでは納得出来ないっしょ!?(境目の色の違いは直せますけどね)
そこで、歪みを補正する専用ソフトの出番です。同じ画像の歪みを補正して、4枚の画像をラップさせると、こんな風になります。本来直線の物は緩やかな弧を描き、フラッグポールのずれも小さくなりました。

かなり補正されて自然な風景になったと思いませんか?
でも右側のフラッグポールは、どうしても上手く重ならないみたいですので(差は小さくなりましたが)、こうなったら仕方ないので手作業でコツコツ修正するしかありません。
そして、「全自動つなぎ合わせ」&「コツコツ手作業」の集大成がこれです!

フルサイズはこちら
どうですか?
こんな風にして「ものぐさパノラマ写真」は作られているのですヨ!